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PROFILE
- 1860
- 4月6日シャンパーニュ地方のアイ(マルヌ県)に生まれる。
- 1876年
- パリの宝飾店ルイ・オーコックのもとに弟子入りする。
- 1882年
- フリーの宝飾デザイナーとして独立する。
- 1884年
- 宝飾のデザインを専門とする最初の会社ラリック&ヴァレンヌ社を興す。
- 1893年
- パリ装飾美術中央連盟主催のコンクールで二位に入賞。
- 1900年
- パリ万国博覧会に宝飾作品を出品して大いに人気を博して、世界の美術館がラリックの作品を買い求める。
- 1905年
- パリのヴァンドーム広場に新しい店を開店、ガラス製香水瓶を陳列。
- 1908年
- 香水商、フランソワ・コティーに出会い、香水瓶の製作を提案。
- 1912年
- ヴァンドーム広場の店で初めてガラスだけの展覧会を開く。
- 1920年
- アルザス地方のヴィンゲン・シュール・モデールに新しいガラス工場を建設。
- 1922年
- 大西洋横断豪華客船「パリ号」の室内装飾に参加。
- 1925年
- 「現代装飾美術産業美術国際展覧会」にガラス製品を出品し、大成功をおさめる。
ラリックは、ガラス製の噴水「フランスの水源」、ラリック社のパヴィリオン「ルネ・ラリック館」、「香水館」など大々的な出品を行う。 - 1927年
- 豪華客船「イル・ド・フランス号」の内装に参加。
- 1929年
- 豪華寝台列車「コート・ダジュール・パルマン・エクスプレス」の内装を手がける。
- 1930年
- ラ・デリヴランド聖母教会(カルヴァドス県)のステンドグラス、祭壇、聖体拝領台 を制作。
- 1935年
- 大西洋横断豪華客船「ノルマンディー号」1等船客用食堂の内装に加わる。
- 1945年
- ルネ・ラリックのガラス工芸の全てを語る多数のガラス作品を、アール・エ・メチエ
作者略歴
ルネ・ラリック
RUNE・LALIQUE
(1860年シャンパーニュ地方アイ-1945年パリ)
フランス北東部シャンパーニュ地方アイに生まれたルネ・ラリックはパリを本拠に前半生はジュエリー作家、後半生はガラスの産業芸術家として活動して、ジュエリーのアール・ヌーヴォー、ガラスのアール・デコふたつの時期にふたつのジャンルにおいて新たな時代を切り開いた装飾美術家です。ジュエリー作家として活動していた頃から宝石に代わる新素材としてガラスを用いてガラスの可能性に魅せられていました。
1900年パリ万博でジュエリー部門グランプリを受賞した10年後50歳を迎えた頃から本格的にガラス工芸の分野に進出して1925年、当時最先端のデザインを集めた「アール・デコ博覧会」(正式名称:現代装飾美術産業国際博覧会)に大規模な出展を行い、フランスを代表するガラス・メーカーとしての地位を不動のものとしました。
ラリックがガラスで表現したのは20世紀の新時代にふさわしいシャープで力強いデザインの「モダニティー(現代性)」とギリシャ・ローマの古代美術を思わせる裸婦像をモチーフとした優美で洗練されたデザインの「エレガンス」を兼ね備えて、1925年パリ博覧会の名称に由来する新しいデザイン様式「アール・デコ」の代名詞となりました。